foop 開発秘話vol.1
「デザインについて」

2016年5月13日

 foopは色々な人々、チームの手によって今のカタチになりました!どんな人が、どんなふうに携わりfoopができたのかをシリーズでご紹介したいと思います。

 第1回目はデザインを担当されたBARAKAN DESIGNの神原秀夫さん(写真右)とプロデュースに関わられたFabCafeの川井敏昌さん(写真左)を交えてインタビューし、全体デザイン、形、構造について質問をさせていただきました。

川井敏昌さん(写真左)神原秀夫さん(写真右)
川井敏昌さん(写真左)神原秀夫さん(写真右)

 神原さんは日本を代表するプロダクトデザイナー・アートディレクターで、代表作「カドケシ」はNY、MoMAの永久収蔵品にも選定されています。

【デザインがとても印象的ですが、全体のデザインについてまずお聞かせください】

 デザインするにあたっては、まずfoopが人の暮らしとどう関わり合うのか想像することから始めました。毎日少しずつ育って行く姿。その成長を日々を楽しみにし、朝には「おはよう!」「よく育ってる!」とつい声をかけたくなる…。そんなシーンを想像したとき、foopは単なる便利家電ではなく、人と暮らしを共にする新しい存在なんだと思いました。foopと一緒に暮らす人がfoopにより親しみを持ち、ついつい「おはよう」って声を掛けたくなってしまう、そんなデザインでありたいと考えました。

【円筒形というのは家電にしては珍しいと思うのですが、この形にした理由はありますか?】

 庫内で育った野菜が美味しそうに感じられるフォルムがこの円筒形でした。直方体に比べ円筒形だと、角部分の体積が失われて、収穫量が減るように思われるかもしれませんが、決してそんなことはないんですよ。また、親子で育てる際、丸みのある円筒形の方がお子さんでも覗きこみやすいということも円筒形を採用した理由の一つです。

【カバーも透明で見やすく、また開け方が新しいですよね。】

 実はこれもfoopを円筒形状にした理由の一つなんです。円筒カバーが後ろにスライドし、本体に沿って開閉出来るので、カバーを開けるためのスペースが不要になり、限られたスペースでも設置出来るようになっています。

 こういった思いが背景にあり、それがデザインに活かされたのですね。そして、限られたスペースにフィットする美しいデザインが多くの人の心をつかみ、foopは3日で100台が完売したのだと思いました。

 神原さんはスマートフォンアプリのUIデザインにも携われました。次回はそのお話をご紹介したいと思います!お楽しみに!