foop 製造工程 vol.6
「金型について」

2016年8月12日

 前回は「金型の研磨」について金型の説明もふまえ、ご紹介しましたね!今回は実際にその金型を使ってパーツを作る工程をご紹介したいと思いま~す。

 ちょっと復習になりますが、金型とは書いて字のごとく、金属でできた型をさします。
液状の樹脂を型に流し込んだり、固い金属板でも金型に入れて、プレス加工することによって様々な材料を成形加工して、製品を一度に沢山作れる優れもの。たいの形をした、たい焼き機も金型のひとつ、ということを思い出してもらえると嬉しいです!

さあ、では実際にfoopの部品が金型を使って、どのように出来上がるか早速みていきましょ~う!

射出成形機
射出成形機

 写真の大きな機械は「射出成形機」といって、ここに金型をセットして色んなパーツを作ることができます。この機械の真ん中に金型を設置し、高温で溶かした樹脂に圧力を加えて流し込みます。次に冷却して流し込んだ樹脂を固め、その後、固まったパーツを金型から取り出して終了です!

ロボットアームで取り出し
ロボットアームで取り出し

 固めた部品はロボットアームを使って、自動でひとつずつ取り出します。
その後、ベルトコンベアのラインにのせ、ひとつひとつ目視で検査していきます。不良品と判断されたものは、容赦なく不良品箱行き!という厳しいチェックを経てパーツのできあがりです。
 写真の黒い円形状のモノはfoop本体の両側にあるサイドウォールというパーツです。飛騨木でできた側板の裏面に取り付けられます!

様々な金型
様々な金型

 この工場ではこのサイドウォール以外にも、アクリルカバーをスムーズに回転させるために欠かせない「リング」や「トップカバー」などfoopの様々なパーツが作られています。こちらはそのパーツの金具たち!全体的に大きな金庫のようですね。ボルトのような吊り手が天面についており、機械で持ち上げ射出成形機に設置します。

サイドウォールの金型
サイドウォールの金型

 金具がどのパーツかわかるように白いテープの上に番号・名称・圧力数が記載されています。
写真に450tと書かれているのは、樹脂注入するときの圧力で、なんと450tだそうです!大きいパーツを作る時には金具が大きくなるのはもちろん、この圧力も大きくなり、foopのパーツではトップカバーは650tもあるんですって!

成型後のトップカバー
成型後のトップカバー

 ちょっと見づらいかもしれませんが、写真左や右箇所に、ビニール袋に包装された、成型後のトップカバーみえますでしょうか?こちらになります!
 こうやって様々なパーツがひとつひとつ出来上がっていくのですね。完成したパーツはVol.2でご紹介した、組み立ての工場に送られていきます。

 さて、次回は種子キットや取り説、梱包について色々とご紹介したいと思います!お楽しみに~!