foop 開発・制作秘話 完結編
「foopのルーツについて」

2016年9月15日

 3ヶ月にわたって、開発・制作秘話と、あれこれfoopを大解剖してたくさんご紹介してきましたが、今回は完結編として、foopのルーツについてブランドであるC'ESTECや、foopの名前の由来などご紹介したいと思います。
 ルーツを探るにあたり、foopの名付け親、プロデューサー/クリエイティブ・ディレクターの佐々木大輔さんにインタビュー形式でお話をお伺いしました!

佐々木さんが手がけたプロジェクト(一部)
佐々木さんが手がけたプロジェクト(一部)

 佐々木さんは、DSLDO株式会社の代表取締役、プロデューサー/クリエイティブディレクターとしてSAPPORO COLLECTIONなど大型ファッションイベントの総合プロデュースや、Fred Segalなどショップやアパレルブランドのディレクション、プロモーション企画、音楽プロデュースまで幅広くご活躍されています。

 佐々木さんはfoopと、foopの親ブランドであるC'ESTECのネーミングやコンセプト策定に携わってくださいました。まずは親ブランドであるC'ESTECについてお話を聞いてみました。

プロデューサー/クリエイティブ・ディレクターの佐々木大輔さん
プロデューサー/クリエイティブ・ディレクターの佐々木大輔さん

【C'ESTECはTechnology from asia, This is Technologyという意味だと伺いましたが、どのような意図・想いが込められていたのでしょうか?】

 このプロジェクトの概要を聞いた時に、すぐにグローバルな展開のイメージが湧きました。同時に高度なテクノロジー開発力を持つ日本から発信していくという野心的なヴィジョンも。プロダクト自体が人とコミュニケーションを取ることができ、また、関わることで多くの人が喜ぶ新しい製品をつくりたい。という希望をマーヴェリックから聞いた時に、しっかりと開発チームの想いが込められるワードを、どうにかひとつのネーミングに落とし込めないかと第一に考えました。そして、多くの検証を重ね、フランス語の”これは”を意味するC’ESTと英語の”技術”TECHNOLOGYを掛け合わせ、グローバルさを表現し、同時に、(C)REATIVE from (E)A(S)T with (TEC)HNOLOGYというマインドメッセージも込めることにも成功しました。

 テクノロジー力のあるアジアから、新たなクリエイションが生まれていく、というイメージです。デザイン的にもシンメトリーなバランスを取りたかったので、この部分に関しても満足しています。あくまでもプロダクト自体が主役であって、ブランドが出過ぎないよう、佇まいをシンプルにしたかったので。

--なるほど、C’ESTECには深い想いやヴィジョンが込められていたのですね!また言葉だけでなく、文字にした時のデザインのことまで想定されていたのは驚きました。--

【次にC’ESTECのコンセプトについてお聞きしました。「シャレていてワクワクするプロダクト」というのがメインコンセプトだそうですが、その点についての佐々木さんの想いや、何故そこが重要だと思ったのかお聞せください。】

 “洒落る“ことは知性があってはじめて表現出来るものですし、“ワクワク”は人生を楽しんでいるからこそ沸き上がるものです。それをお手伝い出来る全く新しい家電。考えるだけで楽しくなりませんか?

--本当ですね、心が躍るかっこいいプロダクトがあることで毎日が変わったりしますよね!--

【コンセプトの他に、「life is show time」というちょっと変わったキーワードがあると伺ったのですが、こちらについても、少しお聞かせください。】

 ほんの10年前までは家電を買うことで生活が彩り、ひとつステージが上がったような気持ちになったものです。ところが今では全てが当たり前になったというか、普段の生活のなかで、こころ踊るということは減ったように感じます。対して、このC'ESTECから生まれるプロダクトはコミュニケーションであり、体験であり、従来とは異なったアプローチから設計されています。パッと人生に光が増えるような、そんな瞬間を常に身近に感じてもらえるような製品を作り上げるブランドでありたいと(願うチームの気持ちを汲んで)キーワードをlife is show timeとしました。

--なるほど、素敵なキーワードですね!その商品を持つことで、五感を揺さぶるような、ワクワクする気持ちが湧いたり、またその商品を通して毎日のライフスタイルが楽しくなることを想像すると、自然と笑顔になりました。--

【最後にfoopについても少しお聞かせください。[food(食)+ people(人々)]というコンセプトに加えて、Eat together & communication togetherというタグラインがあったと伺いました。これはどのような想い・ヴィジョンがあったのでしょうか。何か実体験が元だったりしますか?】

 プロダクトがいよいよ形になってくるにつれ、面白いことに、段々と生き物に接するような感覚になっていきました。そうすると開発当初にイメージしていた機能的で機械的なことよりも、foopがキッチンにあることで弾む会話、育て食べる楽しさ、生まれる多くの笑顔が想像出来るようになってきて。まさにlife is show timeです。

 foopは、シーンを想定した会議で使われた共通言語からfoodとpeopleを抽出し作った造語になります。愛くるしいペットのような存在に定着したかったので小文字にしました。笑顔の中心にちょこんといそうな感じです。笑

佐々木さんとfoop
佐々木さんとfoop

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 使ってくれる人達が笑顔になるような、ずっと愛されるプロダクト、素敵です。そんな暖かい想いが込められているプロダクトは、間違いなく良い物になりますね!佐々木さん、今日はお忙しいところ、丁寧に答えてくださり本当にありがとうございました。

 佐々木さんのようにファッションやライフスタイルなど様々なクリエイションに携わるクリエイターが関わることで、機能性だけでなく、デザイン面も重視された商品になったのではないでしょうか。foopには本当に色々な方が関わって、現在のカタチになりました!

 今回の完結編をもちまして、開発・制作秘話シリーズを終了とさせていただきます。今までお読みくださりありがとうございました!
これからもfoopをどうぞよろしくお願いいたします♪